またひとつ

自分が嫌いになった。



嫌な過去の記憶から逃れられない。
消えてくれない、癒えてくれない、無くなってくれない。


自分の脆さに驚いた。



幸せなはずの時間、ただ一筋の闇が差しただけ、なのに全て暗闇。


あの日あの時つけられた傷は何年経っても消えない。



心の傷の根深さを思い知って、またひとつ嫌いな自分を知った。