駄目な男
何をやっても駄目な男。
どうしてもっと頼り甲斐のある男になれないのか。
どうしてもっと強くなれないのか。
どうしてもっと幸せにしてあげられないのか。
俺は駄目な男。
強くなりたい。
頼り甲斐のある男になりたい。
幸せにしてあげたい。
でも、もうそれも叶わないのかも知れません。
俺が不甲斐無いばかりに。
情け無いばかりに。
同じ過ちを繰り返し、何度も何度も傷付け、泣かせ、追い込み、追い詰めてしまって来ました。
明日、全てが終ってしまうのかもしれません。
だとしても、それは自分のせい。俺のせい。
悪いのは俺自身。
いくら後悔しても、どうしても、そう決まってしまったらもう覆せない。
やりたい仕事につくことが出来ました。
もう少しできっと幸せになれる、と思っていました。
でも、それを無に帰すのも俺のせい。
どんなに悔やんでも、懺悔しても、時すでに遅し、なのかも知れません。
もう、結論は出ている。そう書かれていた。
何でこんな時間に目が覚めてしまったのだろう。
こんな時間に目が覚めたのも、何かを察知したのかも知れない。
明日、もう日付は変わって今日。
「結論」を知りに、確かめに行こうと思います。
それが望んでいた物であれ、望まざるものであれ、彼女が出した「結論」ならば。